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レーザー臨床資料集 
 
 
 
 
    歯科口腔外科領域疾患に対する低反応出力レーザーの臨床的効果  (6/7)
 [オペレーザー03S]と[トリンプルD]を用いた処置時・術後のフォローアップにおける有効範囲の検討
増崎 雅一/岸 廣彦/関口 裕子/兒野 喜穂 (帝京大学医学部歯科口腔外科学講座)
 
症例:アフタ性口内炎他

 

  アフタ性口内炎・単純性疱疹症例は、表面麻酔下HLLT0.5Wで変性(白濁)させ経過観察し次回よりLLLT1クール施行した結果軽快となった。 帯状癌疹症例では、2例とも術後疼痛に対してLLLTを2クール120mWで5.0分間〜3クール120mWで7.5分間を1回照射として2〜3日に1回の割合で照射した。 内服薬、軟膏の貼薬は通院できない日に併用するよう指示し、患部の衛生管理に努めるよう指示した。アンギーナ症例では、発熱のコントロールと して抗生剤を内服させ、疼痛・口内炎はLLLTを1日おきに施行し症状の改善が得られた。
 

 
症例:外傷性LUX・咬合性外傷

 

  外傷による歯牙の動揺、咬合痛、軟組織の処置、暫間固定、咬合調整、必要があれば根管処置、再移 植処置を併用することもあるが、 術後の腫脹、咬合痛、血腫、知覚鈍麻等による機能障害においてLLLTを術直後から1クール120mWで2.5分間〜2クール120mWを5.0分間を4〜5日に 1回施行することで、自覚症状・創傷治癒の早期改善を得ることが可能であった。また、咬合性外傷においては暫間固定後、歯髄処置せずに、 咬合調整と根尖周囲に向け外傷性LUX群と同様にして照射することで咬合痛等が改善した。
 

 
症例:扁平苔癬他

 

  147〜165症例までの主訴では、口腔内粘膜・歯槽部歯肉・舌における色調の変化相違、異物感、摂食時の不快感、精神的不安が主であった。 これらの病変に対して処置を施行する前に組織学的検査を行うことが重要で、術後のフォローアップの際、病態変化の指標となる。 レーザー治療において当科では組織学的所見による細胞成分の形態により蒸散(photo thermal ablation)の範囲、出力、 selective photo themolysis可能領域、切除等の方法を検討している。症例によってはレーザー治療が困難と判断する場合もあり、通法による 外科的切除に移行している。

扁平苔癬群では、ほとんどの症例で過去に薬物療法を経験しており、摂食時の不快感や色調の相違に加え不安感を有していた。組織学的には リンパ球の帯状浸潤を始め、上皮直下に毛細血管の誘導が見られる部位は紅色を呈し、血管の少ない部位は上皮表層に角化層が見られ白色を 呈していた。いずれの症例も核の異型性等は認められなかった。照射方法はHLLT1〜2W施行(蒸散)後、LLLTの併用を2〜3日おきに1クール120mmW 2分間の割合で行った。自覚症状の推移は良好で、薬剤の内服・貼付等は止めている。血管腫、リンパ管腫症例では、いずれも細胞分裂像は弱く 異型性等は見られなかったため、HLLT2〜3Wにて健全組織を含めて可及的に蒸散し、リンパ管腫は切除し摘出した。線維腫症例群では、HLLT3〜4Wにて 切除摘出し、LLLTの併用を2〜3日おきに1クール120mmW2分間の割合で行い、創傷治癒を促進させた。自覚症状の推移はおおむね良好で再発等は みられていない。
 
 
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